人工知能研究(AI)は３度の夏とその間の冬の時期を経てきました．３度目の夏は深層学習が作り上げています．2011年暮れにはChatGPTが発表され，これは世界中の言語処理を塗り替える程の能力を示しました．
記号処理に基づくAIも健在で，様々な社会応用が考えられます．我々は交通システムへの応用を行っているのでそれを紹介します．今後は深層学習と記号処理の融合が必要と考えています．そのキーとなるのが「環境との相互作用」です．「環世界」，「オートポイエシス」など様々な名称が与えられていますが，次世代のAIの鍵だと考えています．